2008/11/01 (土)

なまず




 観てよ、凄いでしょ。釣り上げました。
 一緒にいるのはご存知、サカナクションの山口一郎。
 前から、「俺、スポット見つけたんですよ」と山口が話していたので、取材前に一緒に釣りをしたんです。実は僕はかなりの釣りマニアで、ある時期「趣味は、未明にルアーで釣り上げたシーバス(スズキ)をホイル焼きにして食べることです」みたいな、結局は喰うことかよという癖を持っていたほどなんすよ。なもので、山口と逢うとクラブミュージックと釣りの話ばかりで、遂にこの日、共釣りが実現したんでした。
 でもあいつのスポットにいるのは「なまず」で、「え、それ、喰えるの?」って珍魚じゃない? というか、札幌から東京出て来て、何でいきなりなまずと出会うかな? もっと鯉とかアイナメとかいろいろいるだろうに。しかし、奴は目を輝かせながらなまずとの格闘をいつも話します。この日もそう。何しろ、川面を見ながら、「あ、あれは駄目、鯉ですから。目もくれずになまず、捜しましょう」と銭形警部がルパン捜すように、執拗に追い回している。



 やがて山口は「僕が投げるので、鹿野さんがリール回して探ってってください」と、一本の竿での共同作業を提案してくれた。よっしゃ、あなたはアーティスト、僕はメディア、共に叱咤激励しながら高みを目指すのよ〜〜ん!みたいにアガりました。そして僕はセクシャルなルアーの動きを心掛けながら回していると………たった3回目で、アタリが来た!
 うぉぉぉぉぉぉおおおおおーーーーーーーー!!! こりゃ凄い。このアタリのシャープさと深さは、環七通り沿いのらーめん屋「ふくもり」のつけ麺、そのもっちりした甘みを帯びた太麺と同じぐらいの中毒性を放っていた。ビクビク来るんだよね、感触が手首に。それはもう楽しく、隣では山口が踊り、そして2人のタンデム・フィッシングによって大きななまずが釣れたのでした。



 山口が丁寧に針を外し、記念撮影後になまずは再び河にリリース。その後、なまずも案外美味いらしいということが判明したが(そうだよね、だってアンコウみたいだもんね。鍋にしたらコラーゲンたっぷりで美味そうだよね)、あの河の状態では喰らうには難しかったでしょう。僕らの冒険釣り、その初回はこうして大団円を迎えましたとさ。



 その後はスタジオでインタヴュー。サカナの新しいシングル「セントレイ」は、彼らが新しい橋を渡った(そこから竿を垂らした!?)ことを高らかに鳴らす、鮮烈極まりないアンセムです。あんなにメロディーが踊り、リズムが歌っている歌とはなかなか出会えません。是非、自分の歌にしてってください。そして次号でのインタヴューも、さらに今発売されているミスチル・レコーディング潜入表紙のMUSICAでの「ロックとダンス特集」での山口のインタヴューも楽しんでください。
 今日はこれから上智大学の学祭の野外ステージで審査員とコメンテーターをやってます。ちなみに3連休の最後の月曜は午後から渋谷スペイン坂スタジオで「FM RADIO AWARD IN JAPAN」のパーソナリティを務めています。遊びに来てよ、アップアップで話しまくっているから。