2008/04/01 (火)

イルだなあ


 天気はいいが、風がやたら強い。
 昨日はチャットモンチーの武道館があり、あまりにも完璧かつ等身大を武道館でやりのけてしまう動じなさに敬服し、帰りに千鳥が淵で桜見物をした。ずっと東京にいて、初めて千鳥が淵の桜を観に行ったのだが、案外そういうもんだと思う。唯一出店していた店が、何故かインド料理だったことに疑問を感じながらも、ライトアップされた桜に、それなりに心を奪われた。
 しかし、チャットのライヴのほうが、1000倍は奪われたな。プロフェッショナルなフレッシュさって、こういうことなんだって永遠のシンボルになりそうなライヴだった。今日も頑張って咲き誇ってください。

 戻すと、この風で桜がだいぶ散っている。あと何日間かで桜が終わるだろう。そう思ったら散歩したくなったので、事務所の近くのNHKの辺りを散歩し、「目玉焼きつき焼きそば500円也」を食した。
 すると。
 横にいた男性ふたりの会話が聴こえてきた。主に、ひとりだけがおっきな声で弾丸トークしまくっている。

「だから俺はさ、ずっと自動車業界の政治献金の闇にやられっぱなしだったんだよ」
 ほー。
「みんな知らないだろうけど、政治献金によって、この国は回ってるんだ。自動車業界、特にトラック業界のそれは凄くてな、俺はその世界をずっと渡り歩いてきたんだ。叩かれて叩かれて叩かれまくって、こんなになっちまったんだよ」
 そりゃ大変だ。随分と体格がよくて、びっくりでございます。
「その後、自動車業界を追い出され、地面と水を綺麗にする環境の達人を見つけたんだ。その人といろいろやってこうと思って、スポンサーを探し続けたんだ。中には奄美大島の地主が何も言わず何も聴かずに3000万出してくれたり、とんでもないことになりそうだったんだ」
 何も言わずって、それ、詐欺じゃ………。
「でも、あの頃のツケが回ってきて、追っ手が来てさ。結局駄目だったんだ」
 まあ何となく察しはつきました。
「この辺りのみんなが『今は厳しい』って言うけど、よっぽど俺のほうが厳しさを味わってきてるんだよ。みんなまだまだ知らないことがいろいろあるからな」
 知らなくていいこともあるかもしれません。
「だから俺は、ここにいるひとりひとりに政治がどれだけヤバいのか、経済がどれだけ罠があるのか、教えたいよ。だって、あっ!!! 始まった」
 と言って、この人はいきなり立ち上がり、目の前で始まった8人の女子高生のダンスショウに被りつき、そして食い入るように写真を撮りまくっていました。左手は振り上げ、右手はカメラを持って下目目線からシャッター切り続け………お前、自分のことで、いっぱいいっぱいそうだったよ。
おまけに最後の台詞、「俺さ、去年ぐらいから、糸が切れちまったんだよなぁ」。
 キレてるね、あんた。
 それにしてもガソリン話から始まり(車の話はガソリン繋がりだったんだ)、エコに回って、最後はきっちりA-BOYとしてシメる。こいつ、今を生き過ぎていて、明日まで生きられないんじゃないかなあ。

 今晩は電気グルーヴ。4月1日の電気グルーヴって、最高の嘘だよね。