今、これを書いているのは、JALの中。札幌から羽田への戻ってる最中だ。
今日まで丸3日間、ライジングサンロックフェスティバルをオーガナイズしているウェスに缶詰になっていた。
6月に刊行しようと思っている、ライジングサン10回開催記念を兼ねたメモリアルブック用の写真をセレクトしに行ったのである。ウェスの皆さん、会議室を3日間も占拠してしまいすみませんでした。そして、山本さんと若林さん、手厚いケア、感謝いたします。そしてそして、山田さんと斉藤さん、ハードな仕事にずっと付きっ切りで手伝っていただきありがとうございました。とてもひとりでは終わんないと呆然としていた時に手伝いを買って出てくれた2人は、完璧な女神でした。いくら感謝しても足りないぐらいです。これからも本が完成するまで、何かとご一緒させてもらうと思いますが、よろしくお願いします。楽しみにしています。
というわけである。今回、どうやら13万枚ほどの枚数の写真があったのだが、数字で13万枚と言われても感覚がはっきりしなかった。というか、何となく観れちゃうんじゃないの?ぐらいな感じで行ってしまった。
んだが。
まあほんとうにすげえ量なんだわ、13万枚って。頭がツーンとして、目がショボショボして、喉がガサガサしてくるの、観ているだけで。「35ミリ(通称サンゴ)」のフィルム、要するにみんなが使っているのと同じフィルムなので、まず小さい。だから顕微鏡を覗くみたいに倍率の高いビューワーで観る。すると、三半神経のかなり弱い僕は「酔ってしまう」。ずっとずっと酔ったまま観ることになる。
というわけで、日曜から水曜まで、合計28時間写真を見続け、ずっと酔ってました。
それにしても楽しかった。
だって99年のミッシェルやブランキーや椎名林檎やスーパーカーやナンバーガールの写真がたくさんあるんだよ? 他にも数えだしたらキリがない、この国のロック・ドキュメントを丸々ひとりで覗いている感じがして、何度もゾクゾクした。
多くのバックエリア写真もあって、10年前のチバの茶目っ気たっぷりな笑顔や、10年間ずっと変わらない中村達也の無邪気な笑顔や、向井がむちゃくちゃ「若っけーなぁー!」だったりとか、いろいろな瞬間と表情があります。この9年間のライジングを一冊にするのは、本当に意義があると共に、かなりハードかつプレッシャーのかかる仕事に身を染めたと実感しました。だって日本のロックの10年史そのものだから――。
これからも、制作の過程を報告していきます。
ということで、今回は、その作業の過程で食った「美味かったdeショー!」を。
まずはウェスやペニーレーンというライヴハウスのある「琴似」という街、そのJR琴似駅周辺からふたつ。
らーめん「てら」の「極太にんにく醤油ラーメン」。
ほんと太ってーだろ。顎が疲れる太さなんよ、これ。おまけに美味い。
ただ、見てもらえばわかる通り、大盛りにしたら、麺に汁が絡まないんだ。器が小さいから。
いやね、たまにこういう店があるんだけど、大盛りをメニューに乗せるなら、もうちょっとはケアして欲しいよ。大盛り用の器を用意するのはマストでしょう。こっちだって、金を払って腹を括って大盛りしてるんだから、麺を足しゃーいいだろという考え方じゃ、らーめん作る拘りに欠ける店に思えてしまいます。店によっては、麺と汁のバランス考えて、大盛りを控えている店とか多いからね。それはそれで、こっちとしても「オッケー、じゃあ2杯食いまーす」なわけ、うん。
お次も琴似駅前のスープカレー屋さん、名前は「らっきょ」。有名店だから知っているかもね。そこの本店で食ってきたけど、いやー、マジ美味しかったわ。
ここのスープカレーは、他ほどスパイシーじゃないのよ。その代わり、コクがあるんだよね、がっつりと。だから口の中に味が残る感じで、とても美味しいのです。僕が食べたのは「チキンカレーに納豆とナスのトッピング」。ちなみに「らっきょ」なのに、店にらっきょがありません。何で?と訊くと、店長が井手さんという人だから、らっきょって名前にしたんだって。「井手らっきょ」。だから本物のらっきょとは関係ないんだって。下らな過ぎて、大盛りスープと大盛りご飯にさらにおかわりご飯してしまいましたが、店名の下らなさと味に繋がりはありません。何しろ美味しいです。
というかさ、由来なんてどうでもいいからさ、やっぱ「らっきょ」は自家製で作って置いたほうがいいよ。もし不味かったら、シャレにならないだろうけど、この名前にした業を背負って欲しいなあ。ギャグを磨くより、らっきょを磨いて欲しいっす。


ここからはススキノにある「きばらし」という海鮮店の、まさにほっぺが落ちて脳味噌がウニになりそうなすげー海産物をどっちゃり!
何しろ、こんボタン海老がすげーんだ。43年間、いろいろな海老を食ってきました。こんなに甘くてコクがあって海の匂いのする海老を食べたのは初めてです。僕の「人生一番の海老」と出会えました。すげーボリュームで出てくるんだ、なかなか見られないデッカい大粒のボタン海老が。
他にも毛蟹も北寄貝もイカも、身の詰まりから甘みから磯のリアル感まで、すべてがベスト・オブ・ベストでした。あまりにも感動しながら大声出して食っていたので、哀れに思ったのか、ウェスのみんなが「年中食ってますから」って控えてくれて、殆んど一人で食べ尽しました。でも、こんなの毎日食っていたら、本当に内臓全部がかに味噌みたいになると思うなあ。それほど「作用する」偉大なる美味でした。

さらにさらに!!!
刺身だけじゃないぜ?
ほら、ほーら。この脂の乗った、身の締まり方もハンパないことが写真からもわかる鯛。これ、えぼ鯛です。大きいのよ、えぼ鯛なのに。えぼ鯛って、小さくて身の味は深いんだけど、脂と身のプリプリ感はあまり期待しない魚だと思ってた。でも、これ。こーれ!
そしてこの黒く崩れている、見た目はグロテスクなのが、「きんきの煮付け」。写真でわかる通り、跡形がないほど煮詰められていて、頭から背骨から何から何までぜんぶ食えます。凄い圧縮釜で炊いてるんだろうなあ。すげーなあ。
他にも、帯広発信の豚丼の美味い店「まむろ」。札幌ラーメンのニューウェイヴか、味噌が甘くて、しかもバターを混ぜて焼いていることが予測される香りとコクのあるチャーハンが美味しかったラーメン屋「信玄」などなど(両店ともススキノ)、初めて食って一人で「ひょーっ」と感動した出逢いがあった出張でした。
あ、琴似のダイエーで親切にいろいろな世話をしてくれた、「レジ打ちガール」さん。見てますか? ありがとう。これからもMUSICAを読み続けてください!